市場レポート

KLD Monthly Market Review2026年5月1日 ~2026年4月、米国とイランの停戦協議を受けて日米株式市場は最高値更新~

2026年05月01日

今月のサマリー

2026年4月、米国とイランの停戦協議を受けて日米株式市場は最高値更新

2026年5月、トランプ大統領による2017年以来の中国訪問が実施されるかに注目

出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。為替は仲値を記載。金はロンドン市場。国債の変化率は利回りの変化幅を記載。

後述する「本資料に関してご留意いただきたい事項」および「お取引にあたっての手数料等およびリスクについて」を必ずご覧ください。

4月の株式市場

米国とイランの停戦協議を受けて日米株式市場は最高値更新

 3月以降、米国とイランの衝突長期化懸念から調整局面が続いていた株式市場ですが、パキスタンの仲介による停戦協議の報道を受け、投資家心理が改善し、大幅な反発となりました。

 その後、協議の難航や米国によるホルムズ海峡の封鎖など事態は複雑化しましたが、懸念された直接的な軍事行動には至らず、過度な警戒感が後退した形となり、S&P500指数は史上最高値を更新しました。

 一方、日本市場も中東の停戦協議報道を受け急反発し、日経平均株価は史上初の6万円台を一時記録しました。ただし、指数の上昇は一部のAI関連銘柄による寄与が大きく、特定の銘柄に偏った二極化相場の様相が強まった点も4月相場の大きな特徴でした。

4月の金利・為替市場

円ドル為替レートが160円を超えて為替介入を実施

 4月は中東紛争とエネルギー価格の上昇をうけ、日米ともに金利が上昇しましたが、停戦報道を受け、一旦、落ち着きを取り戻した形です。

 月末の日銀金融政策決定会合での政策金利据え置きを受けて、為替市場では円安が進展。しかし、160円を超えたところで、片山財務相のけん制発言とともに為替介入が実施された模様。為替レートは155円まで一気に押し戻され4月を終えました。

5月の見通し

トランプ大統領による2017年以来の中国訪問が実施されるかに注目

 5月の株式市場も、地政学リスクを睨みながら引き続き変動幅の大きな展開が予想されます。米国とイランとの停戦協議の行方も重要ですが、トランプ大統領による中国訪問が実現するかも大きな注目材料です。

 当初4月に予定されていた中国訪問ですが中東情勢により1か月延期。今回5月に訪問が実現し、経済的に前向きな交渉や取引が行われれば、市場は好感し堅調な株式市場の支援材料になると考えられます。一方、再延期となれば市場は肩透かしを受ける形となるでしょう。

 また、米国の大手テック企業の決算が順次発表されていますが、概ね好調な内容です。引き続きAI関連銘柄が世界経済を牽引する展開が続くでしょう。

日本株市場は物色の裾野が拡大すれば一段の上昇も

 日本市場においても地政学リスクを意識した展開が継続すると予想されます。一方で、国内企業においてもAIや半導体関連銘柄における好調な決算発表が続いており、業績を裏付けとした下値の堅い堅調な展開が期待できます。

 一部銘柄に買いが集中する「一極集中相場」の状態にありますが、他のセクターへも物色の裾野が広がれば、更なる上昇も期待できます。

出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。金価格はロンドン市場の価格(ドル/トロイオンス)

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