市場レポート

KLD Monthly Market Review2026年6月1日 ~2026年5月、米国イランの停戦協議進展とAI関連企業の好決算を受け史上最高値更新~

2026年06月01日

今月のサマリー

2026年5月、米国イランの停戦協議進展とAI関連企業の好決算を受け史上最高値更新

2026年6月、日米の金融政策の行方に世界が注目

出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。為替は仲値を記載。金はロンドン市場。国債の変化率は利回りの変化幅を記載。

後述する「本資料に関してご留意いただきたい事項」および「お取引にあたっての手数料等およびリスクについて」を必ずご覧ください。

5月の株式市場

米国イランの停戦協議進展とAI関連企業の好決算を受け史上最高値更新

 5月の株式市場は、米国とイランの停戦協議の進展やAI関連企業の好決算を背景に日米ともに大幅高。月末値は米国のNYダウが51,032ドル、S&P500は7,580ポイント、日本の日経平均株価は66,329円とそろって史上最高値を更新しました。

 注目の中東情勢は情報が錯綜し一進一退を繰り返したものの、大規模な武力行使は回避され、双方に話し合いの意思があると捉えられたことが市場の安心感を誘い、投資家心理を支えました。注目されたトランプ大統領の中国訪問も大きな波乱はなく、特段の材料視はされませんでした。

 一方、エヌビディアをはじめとする米AI関連企業の決算は軒並み好調で、株価上昇の強力な推進力となりました。日本市場でも、外部環境を睨みつつAI・半導体関連株が大きく上昇。半導体メモリー大手のキオクシアが大商いを伴って上昇するなど、日経平均株価の押し上げに大きく寄与しました。

5月の金利・為替市場

4月の為替介入は約11兆規模であったことが判明

 上昇傾向にあった日米金利ですが、米国イランの停戦協議進展とWTI原油の下落を受けて、5月下旬には上昇に歯止めがかかる形となりました。

 為替市場では4月末の為替介入が約11兆円規模であったことが判明。市場ではさらなる円安の進展と介入の警戒感が綱引きをする展開となり、5月の為替市場は狭いレンジでの推移にとどまりました。

6月の見通し

日米の金融政策の行方に世界が注目

 2026年6月の株式市場では、日米ともに金融政策が最大の注目点となります。

 米国ではFRBの新議長に就任したウォーシュ氏のもとで初めてのFOMCが開催されるため、同氏がどのような政策運営や発言を行うかが市場の関心を集めています。

 足元の米国では物価上昇の傾向が出ており、これまでの利下げ期待とは逆に、利上げが必要との意見が増えつつあります。新体制でのFOMCの判断とメッセージは今後の市場の先行きを予測するうえで重要なものとなります。

 一方、日本でも6月の日銀金融政策決定会合で利上げが実施されるかどうかが大きな焦点となっています。市場との対話を重視する日銀の姿勢からすれば、早期に利上げを示唆する発言があってもおかしくありませんが、現時点では目立ったシグナルは発せられていません。

 多くが予測する0.25%の利上げであれば、株式市場への影響はそれほど大きくないと予想されますが、会合後の日銀総裁の発言が、さらなる追加の利上げを示唆するか、どのような姿勢となるのかに注目です。

出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。金価格はロンドン市場の価格(ドル/トロイオンス)

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