KLD Monthly Market Review2026年7月2日 ~2026年6月、世界的な半導体「メモリー」相場が株式市場を牽引~
2026年07月02日
今月のサマリー
2026年6月、世界的な半導体「メモリー」相場が株式市場を牽引
2026年7月、米国のマクロ経済指標がインフレの傾向を示すかどうかに注目

出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。為替は仲値を記載。金はロンドン市場。国債の変化率は利回りの変化幅を記載。
後述する「本資料に関してご留意いただきたい事項」および「お取引にあたっての手数料等およびリスクについて」を必ずご覧ください。
6月の株式市場
世界的な半導体「メモリー」相場が株式市場を牽引
米国市場では、FRBのウォーシュ新議長が注目のデビュー戦を迎えました。物価動向を鑑み利下げよりも利上げを意識させるコメントでFRBの独立性を訴えたほか、ただ1人フォワードガイダンスを示さないといった独自色も出しており、今後のマーケットとの対話には注目が集まります。
米国株式市場は月前半にスペースエックスの超大型上場に伴い、購入代金を手当てするための換金売りによる調整圧力がかかりました。しかし、無難に上場を消化したのちには株式市場は再度堅調な推移に戻る展開となりました。
日本の株式市場においても半導体企業の決算が好調で相場を押し上げました。注目されたキオクシアの決算も今後の成長を感じさせる内容で、米マイクロンや韓国SKハイニックスなどとともに世界的な「メモリー」相場の様相を印象付けました。
日経平均株価は8連騰を記録し一時72,000円台を付けるなど、堅調な地合いが継続しました。

6月の金利・為替市場
米国FRBは金利政策変更なし、日銀金融政策決定会合では0.25%の利上げを実施
米国市場ではFRBがウォーシュ新議長の下、政策金利の変更なしを決定したものの、インフレ懸念からタカ派姿勢を示し今後の利上げの可能性を示唆しました。
日本では日銀の金融政策決定会合で、事前の予想通り0.25%の利上げが決定。すでに市場では織り込み済みであったため、大きな変動要因とはなりませんでした。米国の利上げ可能性が高まることで、相対的に円が売られる展開となり、為替市場では160円を超える円安水準で推移しました。

7月の見通し
米国のマクロ経済指標がインフレの傾向を示すかに注目
注目されたハイテク企業の決算を順調にこなし、7月の日米株式市場は次の方向性を探る重要な局面と考えられます。
米国市場では、決算発表の峠を越えて、市場の関心は再びマクロ経済指標へとシフトしています。特に注目されるのは、各種経済指標がインフレの傾向を示すかどうかです。インフレ指標の高止まりが確認されれば、ハイテク株などを中心に利益確定売りが出やすい地合いになることも想定されます。
一方、日本市場では円安に伴う輸出企業の業績上振れ期待や、半導体メモリー相場の継続による堅調な相場環境の継続が期待され、心理的な大台である7万円台で定着できるかが焦点です。
ただし、為替市場では160円を超えて円安が進行しており、インフレの進行や輸入企業への悪影響が懸念されます。日米金利差の観点から構造的には円安に向かいやすい環境ではありますが、政府・日銀による為替介入の警戒感が高まっており、急激な変動の可能性も考慮に入れる必要があるでしょう。




出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。金価格はロンドン市場の価格(ドル/トロイオンス)
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