市場レポート

KLD Monthly Market Review2026年8月3日 ~2026年7月、これまで相場を牽引してきたAI・半導体関連株が調整局面に~

2026年08月03日

今月のサマリー

2026年7月、これまで相場を牽引してきたAI・半導体関連株が調整局面に

2026年8月、調整は一定程度進展、好業績銘柄の押し目買いが有効なアプローチに

出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。為替は仲値を記載。金はロンドン市場。国債の変化率は利回りの変化幅を記載。

後述する「本資料に関してご留意いただきたい事項」および「お取引にあたっての手数料等およびリスクについて」を必ずご覧ください。

7月の株式市場

これまで相場を牽引してきたAI・半導体関連株が調整局面に

 7月の日米株式市場は、これまで相場を牽引してきたAI・半導体関連株を中心に調整局面となりました。巨額のAI投資に対して「投資に見合う収益を回収可能なのか」という疑念が市場で強まり、利益確定売りを誘発しました。 また、イラン紛争の緊迫化から再度原油価格が上昇。インフレ懸念と中央銀行による利上げ予測が投資家心理を冷やし、売りを加速させる要因となりました。

 一方で、月後半から本格化した企業決算自体は概ね好調を維持しています。特に米マイクロソフトは堅実な利益成長を示す好決算を発表して株価が大幅高となりました。AI投資に対する市場の過度な懸念を払拭し、雰囲気を好転させる契機となることが期待されます。

 国内市場においてもAI・半導体関連株が調整を余儀なくされ日経平均株価は下落しました。一方で、銀行を中心とする金融株は底堅い動きをしたことなどを要因に、TOPIXは前月比プラスで終えており、徐々に物色銘柄に広がりが見られる点は好材料といえます。

7月の金利・為替市場

米FOMC・日銀ともに政策金利は据え置き。一方で、日銀は月末に円買い介入を実施。

 7月の日米金融政策決定会合は、米FOMC・日銀ともに予想通り政策金利を現状維持としました。しかし、FOMCで3人の理事が利上げに投票するなど、今後の金融引き締め再開を意識させるタカ派的な展開となりました。

 為替市場では7月を通じて徐々に円安が進む展開でしたが、月末に日銀が円買い介入を実施。さらに日米の協調姿勢を打ち出し、円ドルレートを150円台へと押し戻して7月を終えました。

8月の見通し

調整は一定程度進展、好業績銘柄の押し目買いが有効なアプローチに

 8月は、地政学リスクやインフレ見通し、金利上昇といった地政学やマクロ経済面での動向が株式市場の逆風となるでしょう。一方で、企業業績の力強さがプラス材料となり、変動幅の大きい展開が予想されます。

 米国市場は、イラン紛争の緊迫化に伴う原油価格の上昇が警戒材料となります。世界的にインフレに対する懸念が増大しており、FOMCが早ければ9月に利上げすると予想する確率も高まっています。一方、マクロ経済には不透明感が残るものの、主要企業の決算発表においては、引き続きAI・半導体関連企業を中心に好調な業績が見込まれています。

 また、フォワードガイダンスの廃止を訴えるなど独自色を出し始めているFRBウォーシュ議長が月末のジャクソンホール会議で何を話すかも注目材料です。

 日本市場では、消費税減税の議論が進み財政規律が緩む懸念から国内長期金利の上昇圧力が高まっています。金利の上昇は成長株や高バリュエーション銘柄には逆風となります。

 ただし、徐々に市場の割高感は薄れてきており、短期的には為替や金利の乱高下に留意しつつも、業績が確かなセクターや銘柄への押し目買いが長期的な投資においては有効なアプローチとなるでしょう。

出所:数値・グラフ、コメントはQUICKデータを基にきらぼしライフデザイン証券作成。金価格はロンドン市場の価格(ドル/トロイオンス)

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お取引にあたっての手数料等およびリスクについて

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